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Pietro Guarneri 'of Venice'

Violin Maker  1695-1762
VeniceItaly

ジュゼッペ・グァルネリ・フィリウス・アンドレアの息子ピエトロ・グァルネリ(ヴェネツィアのピエトロ)は、グァルネリ工房で約10年間の修行のあと、1717年頃に故郷クレモナを離れた。当時、ストラディヴァリの活躍によってグァルネリ家には十分な仕事がなく、ヴァイオリン製作で成功するのであれば、新天地を見つける必要があった。多くのヴァイオリン製作家がひしめく音楽の町、ヴェネツィアへの移住は、勇気ある行動であったといえるが、クレモナ・グァルネリ家の名声は彼の独立を助けたであろう。
 
彼は1717年から1733年までの16年間、時にはカルロ・トノーニと机を並べながらマッテオ・セラスの下で働いた。彼自身のラベルを貼った最初の楽器は1725年頃のものである。1733年に自身の工房を構えた後の約15 年間が彼の全盛期にあたり、名器はこの時期に製作されたものが多い。
 
クレモナの伝統を継ぐ立場ながら、ヴェネツィアのピエトロはヴェネツィア派の持つ華麗さを製作に取り入れ、クレモナとヴェネツィアのの伝統を巧みに融合させた。これは彼の残した功績のひとつである。f字孔の形や真紅のニスなどは、明らかにヴェネツィア派の影響によるものであるが、幅広で深掘りのスクロールは彼の父親に影響によるところが大きい。
写真:Violin made by GUARNERI.Pietro of Venice, Venezia