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ジョバンニ・バティスタ・ガダニーニはイタリア・ピアツェンツァより南東に約20kmに位置するビレーニョという小さな町で生まれました。父親は1740年代にピアツェンツァにて楽器製作を行っていたとされるロレンツォ・ガダニーニ。最初、父親よりバイオリン製作を習ったとされていますが、そのルーツに関しては実は詳しいことがわかっていません。

ロレンツォは農夫出身で製作を専門的に学んではいないという説、そもそもロレンツォという人物が存在しておらず、ロレンツォの名が入った楽器はすべて初期のジョバンニ・バティスタが製作していたという説などさまざまな見解が存在し、近年さらに研究が進められています。

写真:PHOTO 'ビレーニョにあるサン・ジョルジオ教会' ©️Andrea Salvi



現在ではストラディバリやガルネリ・デルジェスに次ぐ名器として取引されるG.B.ガダニーニの楽器は、その優れた音質と芸術性が高く評価され、ビュータンやイザイ、そしてハイフェッツやグリュミオーなど、世界の著名演奏家が愛してきました。

2011年に指揮者のロリン・マゼール氏が15歳より所有してきた1783年製のガダニーニをオークションへ出品し、当時のオークション最高額を更新する$1,080,000で落札され、同氏がその全額を若手演奏家育成のために寄付したというニュースも、私たちの記憶に残っています。

写真左: 'Maazel' Guadagnini of 1783 (Tarisio)
写真右:Barbara Haws at English Wikipedia (Uploader claims to be 'Chris Lee'.)

ジョバンニ・バティスタの特異な点として、5つの異なる都市、ピアツェンツァ、ミラノ、クレモナ、パルマ、トリノのそれぞれに製作拠点を置いたことが挙げられます。18世紀の当時よりその音色、作りの芸術性は一目置かれ、特定のプロ演奏家や貴族を顧客に抱えていたジョバンニ・バティスタは、彼らパトロンに従い、5都市を渡り歩き、製作を続けたのです。

各都市における作風の変遷を、代表的な楽器の紹介を交えながら全5回に渡り紹介する新連載。第1回はピアツェンツァの旅路を追います。お楽しみに。


参考文献
「The Travels of J.B.Guadagini, Consorzio Liutai & Archettai Antonio Stradivari Cremona, 1999」
「G.B.Guadagini and those be inspired in the twentieth century, Edizioni Il Salabue,2008」